世の中には、スマートで、金があり、頭もいい、そんな恵まれたものもいる。
それにひきかえ、青年はあまりぱっとせず、そう優秀とはいえない、ただのつとめ人だった。
つぎつぎに押し付けられる雑用をさばくので、精一杯な日々。
そしていいかげん疲れて帰宅する。
ぼろ汚く、気に入らない隣人のいる寮へと。
いいことなど、まるでなかった。
食事をし、雑誌を見て、テレビを眺め、やがて寝床につく。
こうして、一日一日が過ぎてゆくのだ。
「まったく、おれはなんという人生を送っているのだ。
死ぬまでこれの繰り返しなのか。
なぜ、おれの人生はこんなにもみすぼらしいのか、
なぜ、おれはこんなにも苦しまねばならないのだ
世の中には、割りに労せず楽しく暮らしているやつがごまんといるのに、
たいした努力も、たいした犠牲も払わずおもしろおかしくやってのける連中が……」
いいかげんあきらめたほうがいいと知りつつも、思いつめてしまうのだった。
最初はマッチの火ぐらいの衝動なのだが、
たちまち燃え上がり、はげしい炎となり、彼をかりたてる。
どうしようもなく殺意が高まってくる。
「やらなければならない……」
青年はそうつぶやいていた
(続く?)
それにひきかえ、青年はあまりぱっとせず、そう優秀とはいえない、ただのつとめ人だった。
つぎつぎに押し付けられる雑用をさばくので、精一杯な日々。
そしていいかげん疲れて帰宅する。
ぼろ汚く、気に入らない隣人のいる寮へと。
いいことなど、まるでなかった。
食事をし、雑誌を見て、テレビを眺め、やがて寝床につく。
こうして、一日一日が過ぎてゆくのだ。
「まったく、おれはなんという人生を送っているのだ。
死ぬまでこれの繰り返しなのか。
なぜ、おれの人生はこんなにもみすぼらしいのか、
なぜ、おれはこんなにも苦しまねばならないのだ
世の中には、割りに労せず楽しく暮らしているやつがごまんといるのに、
たいした努力も、たいした犠牲も払わずおもしろおかしくやってのける連中が……」
いいかげんあきらめたほうがいいと知りつつも、思いつめてしまうのだった。
最初はマッチの火ぐらいの衝動なのだが、
たちまち燃え上がり、はげしい炎となり、彼をかりたてる。
どうしようもなく殺意が高まってくる。
「やらなければならない……」
青年はそうつぶやいていた
(続く?)
#
by go_tiaraway
| 2009-09-15 22:24